2009年8月4日火曜日

asymmetrical frame system

最大の特徴はフレームの構造にある。いままでの常識を打ち破り、このモデルでは世界初の左右非対称構造を取り入れている。元々曲線的なデザインに定評があるピナレロだが、DOGMA60.1はさらに複雑なデザインとなっている。フォーク、シートステー、チェーンステー、トップチューブで、左右の形状が異なっている。

過酷な状況のレース中にフレームに掛かる荷重はサイクリストの体重の倍もの重量になる。たとえサイクリストがどんなに均一なペダリングをしても、その力は本来非対称なもの。これは、チェーンが力を後ろに伝達しホィールを前に進ませようとするため。左のペダルに加えられる力は、一部がボトムブラケットを右へ動かそうとする力にもなるが、チェーンによる力の伝達がこれを相殺してしまう。これを解決するため、左ペダルの入力に反作用する右ステイの剛性を高めた。既に1,000gを下回る超軽量フレームにとって、それ以上の軽量化を必要とせず、そのためにフレームの右側の剛性をさらに高めるという方法を選んだ。






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